よく組織・団体の立ち上げや合意形成、運営・経営等相談を受けます。
その中でも、立ち上げのところの相談を今でもよく受けます。
昔NPO支援機関にいたときはそれが専門だったので、桁違いに多くの相談を受けました。
結論です。
活動の始まりの際に重要なことは、
①やると決めること
②将来像の明確化(ここでは5~10年後にどんな社会にしたいか?)
シンプルにいうと、
やるか?するか?
やらないという選択はありません。
あとは、他人事でなく「自分事」であること。
自分がやらなければ誰がやるという気持ちですね。
経験上ですが、相談に来る方のほとんどはすでに心の中で「やる」と決めています。
ただ、第3者の共感や背中を押してほしい、それだけの理由です。
「やりたい」を「やる」にする。
やる理由、課題とやること(活動内容)は、相談者はぼんやりながらも考えています。
それを将来像とやる意志につなぐような整理をしてあげる。
それができると、法人の定款はほぼほぼできてしまいます。
あとはお役所的な作文です。
さて、本題です。
私も決断と行動の連続でした。
いや「連続です」。
未来は、今の積み重ねです。
今もなお、決断と行動をし続けています。
今回は、あおもりラジオくらぶ(あおラジ)の始まりに関するリアルストーリーです。
2006年5月、現あおラジ副代表の奥様とお酒の席でご一緒しました。
その方は突然こんなことを言い出したのです。
「浅虫のビーチに良さげな音楽が流れていない」
ラジオ好きの私を察してか、なにか面白いことやったら?という促しでした。
当時私は、本業を持ちながらもエフエムジャイゴウェーブでの番組を持ち、その影響を受け、ラジオ好きな仲間が私のところに集まってきていました。
その仲間の一人があおラジの現理事・事務局長ですから、まさにあおラジの前身みたいなものでした。
その言葉を受けて・・・「天」から降ってきました。
それは映画「波の数だけ抱きしめて」の浅虫版。
青森市の浅虫にあるビーチに期間限定で、音楽ステーションを開局するということでした。
もちろん映画同様、ミニFM局です。
その夜、彼に電話をしました。
「やるから日程を調整してくれ。」
今考えると本当に強引でしたが、彼も快諾し、ひと夏の一大プロジェクトが始動しました。
ステーションネームは「kanon fm(かんのんえふえむ)」。
周波数は88.6Mhz。
なぜ「かんのん」なのか?
送信所兼演奏所(スタジオ)が、浅虫道の駅近くにある「銀杏観音像」だったからです。
現あおラジ副代表の所有物件で無償貸与していただきました。
そして、2006年7月23日(日)10:00。
ひと夏(限り)のビーチステーション「kanon fm(かんのんえふえむ)」が開局しました。
・・・中編に続く。