活動と仕事

昨夜ですが、「青森市協働のまちづくりネットワーク」の交流会に顔を出してきました。

このネットワークの所管課は、青森市市民協働推進課です。

ここに参加している皆さんは、非営利組織(ボランティア団体、NPO団体及び法人、任意団体、一般社団法人等)が中心です。

交流と情報交換を通じながら、お互いの活動を促進していこうという催しです。

このような催しも企画されていますよ。

小生は午前だけ顔を出します。。。

さて、本題です。

あおもりラジオくらぶについて、よく聞かれることです。

どうやって稼いでいるんですか?と。

ほとんどは、会費、補助金(助成金)、寄付金です。

専従の有給職員はいません。

先に挙げた非営利組織のほとんどはそうです。

いってみれば、「社会活動」です。

「ボランティア活動」でしょという方もいます。

しかし、私はあおラジの活動を決して「ボランティア活動」とは言いません。

これには、「ボランティア」「非営利」に対する誤解があるという認識から、私が表現上気を付けているからです。

私は、これまで100を超える数のNPO関連の講座の講師をしてきました。

そこでまず前提として、

「ボランティア」は「無償」という意味ではない。

「非営利」は「儲けてはならない」ではない。

この二つはしっかりとお話しします。

「ボランティア」の本来の意味は「自主性」「自発性」ということであり、金銭の意味は一切ありません。

それを証明しているのは「有償ボランティア」という表記です。

ボランティアなのに有償!?

これは、ボランティアは無償であるという前提で生まれた言葉です。

「ボランティア」は無償の奉仕だという考えは、日本だけです。

NPO・NGO活動が盛んな海外では、全く持って「無償」は通じません。

それから「非営利」。

「利益を分配しない」という意味であって、「儲ける」「儲けない」の意味はありません。

誤解されるのは、「非営利」に対する「営利」企業があって、「非営利」=「ボランティア活動」と思われている。まさに、誤解の連鎖ですね。

「営利」は、利益を分配するという意味です。

対して「非営利」は、利益を分配しない。

では、分配しない利益はどうするの!?

次年度の活動に再投資するのです。

また「儲けなくていい」という誤解もありますが、「儲けていいんです!」

組織の活動を永続させるためには、ある程度の利益、持ち越しがなければいけません。

ただし、非営利組織の場合、法人税法に係る事業(34業種)によって得た利益は、収益事業として、納税しなければなりませんが、、、そこは会計上非常に複雑です。

(小生、NPO会計の専門家でもありますので、ご相談は常に受け付けていますよ。)

という訳で、あおラジは「活動」です。

それに対して、給料・報酬としていただく業務は「仕事」です。

私は、本業・本職を「仕事」と区別しています。

あなたがもし、継続的に社会活動をしている、ボランティアをしているならば、仕事との区別はどうでしょうか!?さらに、家庭との区別は!?

これは実に深~い問題です。

NPO活動に関わる人たちの苦労アレコレはいっぱいあります。

今度講座やってみようかなぁ~、久々に。。。