真夏の騒ぎ|あおラジの始まり(中編)

相談に乗ったり、また講演を任されたりしても、中々伝わらない。

実は、NPO支援機関にいた頃、このことに悩んでいました。

(依頼や相談がありながらもです。)

なんでだ??

理由はシンプルで、経営の経験がないからでした。

よく「なんちゃらマネージャー」とか「起業支援家」っていますよね。

そのような友人もいるので悪くは言わないのですが、その皆さんはご自身で何か「経営した」経験があるのでしょうか?

だから、自ら経営する組織を作ろう。良しも悪しも経験し、そのリアルを伝えたい。

それを”伝わるものにする”ための組織体が「あおラジ」でした。

NPOは、きっかけは一人ないし数人の思いから始まります。

しかし、経営するとなると、会社組織と違って、役員、コアメンバー、会員の思いを尊重しないといけない。

NPO経営は、職員だけでなくボランティアをいかにマネージドするか?お金はサービスの対価だけでなく会費、寄付があります。いかに集めるか。ファンドレイジングという言葉もあります。

あおラジも設立して間もなく10年です。

いろいろと経験してきました。

でもある時、人に言われました。

「(伝わらないって)悩んでいた頃も経験してるでしょ。」

そうなんです。NPOの世界では、事務局長=社長と言われます。

あの頃(NPO支援機関時代)だって、経営していたんです。

人も一時は大量に雇いました。イケイケでした。

勝ち負けにこだわりました。ライバルの某支援機関に勝つんだと。

外には「win-win(勝勝)」なんて言っているのに。

言行不一致。

そのような経験があったからこそ、伝えられることがあります。

それらはまた追って。では前回の続きです。

2006年夏。

毎週日曜日10時から17時まで。

トークをちょっと交えつつも、音楽をかけまくりました。

2000年からエフエムジャイゴウェーブで音楽番組をやっていたので、楽曲のライブラリは豊富にありました。

なので、テレホンピックアップも使って、電話中継もし、ビーチで遊んでいる人からリクエストしてもらったり。

調子に乗って土曜日や夜遅くまでやった時もありました。

もうやりたい放題でした。

ビーチだけじゃなく、線路を越えた山側でも聴いてくれた方もいました。

8月までのほぼ1ヶ月間、一気に駆け抜けた真夏の出来事でした。

そもそものきっかけを頂いた現あおラジ副代表の奥様に感謝しつつ、来年の夏もやろうと仲間と決めました。

それからしばらくして10月上旬。私に一本の電話が入りました。

「kanon fm(かんのんえふえむ)って、今やってるんですか?」

・・・後編に続く。